New Astrology
in Age of Aquarius

原田泰造氏の怪演を読む

「魔法のリノベ」でみせた豹変演技

お笑いトリオ「ネプチューン」の原田泰造氏。
ドラマで魅せる演技は秀逸なものがあります。
リーディングをしてみることにしました。

「魔法のリノベ」での怪演

今年2022年4月~6月期は、異色のTBSドラマ「インビジブル」で警視庁刑事部捜査一課長役でした。

続く、同年7月~9月期の関テレ制作のドラマ「魔法のリノベ」では、柔和な笑顔から驚くほどに表情を豹変させて、真顔で部下たちを威圧する敵役でした。

準主役ともいえる演技で、大手リフォーム会社の部長役をスパイシーに怪演して注目を集めました。

芸人としてのキャラよりも、役者としての個性や才能が光りました。

その違いに「いったいなぜ?」と興味を持ち、どんなホロスコープをお持ちなのか拝見してみることにしました。

すると、「なるほど」といえるなかなかに特徴的なアスペクト・パターンをお持ちだったのです。

◆One-Point 芸能人の場合、テレビでの印象やドラマの役柄に影響されないように、無着色でリーディングをすることを心掛けています。そのような実際的なリーディングの一端を、以下、お届けいたします。

原田泰造氏のソーラーチャート

出生時間が不明なので、生年月日だけで作成できるソーラーチャートでのリーディングになります。

通常のホロスコープとは異なり、不足がちなリーディングしか出来ないと勘違いされておられる占術師がいらっしゃいますが、どうして「ソーラーチャート」の意味や使い方を知ってリーディングをすれば、相応に有益なことを、ご存じないかのようです。

原田泰造氏のソーラー・チャート

宝瓶宮占星学の理論に沿って、12プラネット(星)を用いています。

十大惑星(メイン・プラネット)+ケレス+ドラゴンヘッド&ドラゴンテールの12個です。

ドラゴンヘッド&ドラゴンテールは、太陽と月の2つの軌道の交点(ノード)なので、天体ではなく占星点(Astrologcal Point)ですが、カルマなどではなく実際的な意味象意がみられます。

◆One-Point 出身地は東村山市になっているものの出生地は広島市です。なので、誕生日当日の広島市の日の出の時刻をもって、上のソーラー・チャートは作成しています。「月」はその日1日に動く度数を記し、出生時間による違いが分かるように配慮いたしました。

アスペクト・パターン

一目瞭然ながら、つづみ型(シーソー・タイプ)の星の配置です。

「太陽&水星」「月&天王星」「火星&土星」の3つの合(コンジャクション=0度)を含め、6つもの衝(オポジション=180度)があります。

逆に、矩(スクエア=90度)が、一つもありません。

2か所ですが4つの三分(トライン=120度)を交えて、衝=180度のすべてが調停(メディエーション=60/120/180度)の座相を形成しています。

ただし、「月」は出生時間によっては該当しません。

通常は3度とされる許容度数(オーブ)を、ワケあって少し広めにとると、「月」と「天王星」を頂点とするYOD(ヨッド=150/150/60)が形成されます。

転(クインカンクス、インコンジャクション=150度)が、ほかにもあることから、出生時間による通常のホロスコープ(出生天球図)の場合、基本点(Angle)を含めて、YODが増える可能性があります。

◆One-Point 「転」という表記は、150度の象意を考慮して、宝瓶宮占星学で命名したものです。インコンジャクトを“非合”と訳すとご理解が難しくなるのですが、一例を挙げますと、“自分(合)であって自分ではない(非合)”といった、転じるような象意が特徴です。

怪演の理由は「天王星」

上掲のソーラーチャートからリーディングできる原田泰造氏の「怪演」の正体は、次の3点がポイントになっています。

1、「月」と合=0度の「天王星」が、YOD=150/150/60の頂点であること。

2、「火星&土星」が上記1のYODの底辺の星になっていて、「火星」を共鳴星とする牡羊宮の生まれ(太陽)であること。

3、「太陽&水星」と「月&天王星」合=0度が、衝=180度をとっていること。

いずれも、“個性”や“意外性”などを象わす「天王星」と、“闘争心”などを象わす牡羊宮(火星)、さらに個人のリーディングにとって重要な「太陽」と「月」が、“受動性”などを象わすつづみ型(シーソータイプ)の星の配置をとっており、“穏やかさ”などを象わす天秤宮の「月」とともに、意外(豹変的)性を伴なった両面性を内包しやすくなっていることが、見事にリーディングできます。

「柔和な笑顔から驚くほどに表情を豹変させて、真顔で部下たちを威圧する」といった、個性的で意外な性質の役柄を、上手に演じられる適性が上掲のソーラーチャートにあってリーディングができるのです。

彼自身がそうだとはかぎらず、演じる適性を持っておられるという意味です。

◆One-Point 「月」の位置は、出生時間が不明なので、天秤宮8度~21度の間になります。午後3時30分頃までの生まれの場合、YODの頂点の星「天王星」と合=0度をとることになります。

アスペクトの解釈は簡単

以下は、アスペクト・リーディングに関するサジェスチョンです。

ホロスコープは、「位置関係」が象意の70~90パーセントを決しているといって過言ではありません。

そのため、アスペクト(座相や位相)のすべての象意を的確に把握しておくことは、ホロスコープ・リーディングにとって必要不可欠に根本になっています。

どんなに複雑なアスペクト・パターンのホロスコープでも、そこに秘められた象意を見抜くことができるようになるためです。

逆にいえば、アスペクトを単に“吉凶”で誤まって解釈したり、正しく応えられない場合、“もぐり”の占術師と言われても仕方ないほどです。

では、どのようにすれば、単独アスペクトをはじめアスペクト・パターンまた位置関係の象意を、奥深いところまで正しくご理解することができるのでしょうか。

「奥義講座」などをご受講のかたはご存じのとおりです。

宇宙の根幹法則「基本三数」また「数理法則」を根本理論とするために、驚くほど簡単にご理解できることが、通称:宝瓶宮占星学の特徴になっています。

◆One-Point 結局のところ、根本の理論によって共鳴リーディングまでもが可能になってまいりますので、秘められた個性や運勢また隠れた内面性などをリーディングすることで、対人関係による現実の生活や社会に活用できるようになっていくこがご理解いただけると存じます。