New Astrology
in Age of Aquarius

ホロスコープの愉しみ #02

当てもの占いに意味はない

ホロスコープの新しい地平のお話です。
占いに留まらない実学を標榜したものです。
理論的な解釈でお伝えしています。


当たる/当たらないは関係ない

たぶん、ご理解されないかもしれないことを書きます。

一般に占いで「当てもの」にどこまで意味があるのかというお話です。

以前、リーディングのご依頼をされたかたから、「頼むべきではなかった」みたいなメールをいただいたことがあります。

まだ、リーディングをお届けする前のお話です。

理由がわかりませんでした。

どうやら「当たる/当たらない」は関係ないという一文を読まれたからのようです。

ホロスコープ・リーディングなので、逆にいえば「当たる」のは前提です、とも書いていました。

さらに、「当たる/当たらない」はオカルト的な占いの考え方であって、統合的な宇宙意志と人間個々人の意志や成長を尊重した現実的な解釈によってお伝えします、とも書いていたのです。

ご説明しないとわかりづらいですよね。

今でも、占いによる「当たる/当たらない」は、宝瓶宮時代の新しいアストロロジーの考えとは、関係がないと考えています。

単なる「当てもの占い」に意味はあるのだろうか? という疑問が根底からぬぐいきれないです。

順次、ご説明いたします。

根本的には、過去を当てることにさほど意味はなく、未来とその方向性が重要ではないかと考えているからです。

たとえば、鑑定の場で「当たってる!」とご判断できるということは、すでに知っている事柄です。

それを当てたところで、さほど意味はありません。

以下、考えてみたいと思います。

◆One-Point 当然ですよね。鑑定の場で未来のことを言い当てているのかどうかは判断できません。また鑑定士さんが知らないはずのことを言い当てても、そこにタネやレトリックがあったり過去のことで、それは重要なことでしょうか。

過去を当てる、未来を読む

「当たる/当たらない」は関係ないという一例をご参考に挙げてみます。

たとえばのお話です。

とある占術師さんは、パソコン画面をみながら「う~ん」とうなり、やおら顔をあげると「あなたはお昼にお好み焼きを食べませんでしたか」と言ったとします。

ご依頼者のかたは、実際に食べていたので「すごい、当たってる!」と驚きました。

お休みの昼食後、そのまま鑑定所に来て観てもらっていたからです。

確かに当たりました。

この場合、「当たる」ことに意味はあるのでしょうか。

仮定のお話ですよ。

食べたばかりの昼食を当てられたことで、そののちの鑑定も「当たっているかも」と安易に信じ込んでしまうことになるかもしれません。

ですが鑑定士は、ご依頼者のかたの歯に残っていた一片の青のりを目にしただけかもしれないのです。

ジョーダンはともかく、その場で「当たった!」と分かるのは、過去のことや既知のことなので、さほど意味はなさそうです。

もちろん、いろんな「当たる」といったケースがあるでしょうから、絶対というつもりはありません。

まあ、テレビ番組などでのエンターテインメントとしては面白いですけどね。

次は、当たっているのか、当たっていないのか、ご判断がむずかしいケースです。

「あなたはイラストレーターや画家の才能がありますね」と鑑定されたとします。

少し絵心があるかたであれば、「当たってる!」と思うでしょう。

ですが、プロになれるか、また売れっこになれるかどうかは別問題です。

そこが、肝心なのです。

一方、逆に絵がヘタな人が、同じように言われたとします。

その場合、多くの人が「何だ、当たらないや」と考えるでしょう。

ところが、芸術やアーティストまたクリエイターの方面で成功する運勢がリーディングできたので、そのように鑑定したとします。

現実社会では、絵がうまいから必ず成功するとはかぎらず、逆にヘタな絵であっても、味のある絵だと評価されれば、ケレン味がなかったり、ヘタウマと呼ばれるなどして売れることがあります。

そういった現代なのです。

テレビタレントで売れっ子のマンガ家兼イラストレータでもあるEYさんのように、もしかしてその人が実際に数年後に成功したとすればどうでしょうか。

ご本人は忘れているかもしれませんが、「当たる/当たらない」のどちらに評価されるのかということです。

鑑定されたその場では「当たっていない」とご判断されます。

ですが、数年後を見た場合、ご本人の努力や人との巡り合わせもあるでしょうが、成功されて「当たった!」というご判断をされるのでしょうかというお話です。

◆One-Point 良し悪しは関係がありません。信じやすいことが悪いことではありませんし、疑り深いことが良いことというつもりもありません。信じやすくても疑り深くても、それを活かして人間関係を良好にされたり、ハッピーでいられることも必要だからです。

好きな分野と、得意な分野

似たことはよくあります。

占いではありませんが、たとえば次のケースをみてみましょう。

好きな分野と、好きではないけれど得意な分野がある人がいます。

「好きこそものの上手なれ」という言葉は、確かに事実の一面です。

好きなことには飽きずに打ち込めるなど、努力しつづけられるからです。

ですが、それだけが成功パターンではありません。

「下手の横好き」という言葉もあるくらいですから。

「今でしょ!」で話題になった某先生は、自分が好きなことではなく、周囲が認めてくれたり、褒めてくれたり、勧められた分野を選択していって成功したという実体験をテレビで述べられていました。

自分ではさほど好きではなくても、他人が認めてくれる分野があるのです。

ですが、好きでもない得意な分野をリーディングして告げても、自覚していないことが多いので、「当たってる!」と思ってもらいにくいことはもちろん、ご納得されないことのほうが多いのです。

そのため、一般的には、ご自覚されている好きな分野をリーディングして告げれば、「当たった!」と思ってもらえます。

ご判断はその人のご自由なので、どのようにくだされてもかまいませんが、このような場合、「当たる/当たらない」ということにどれだけの意味があるのでしょうか。

既知の過去や、どうでもいいこと、またご本人が自覚できていることなどを当てることが、必要とはならないケースがあるということを、心の片隅にでもおいて、問題提起にでもなればと存じます。

逆に、当たっていないとされることのなかに重要だったりするケースがあったりします。

◆One-Point 生まれもつホロスコープ(出生天球図)によっても、ご自身がどちらのタイプかが異なってくることがあります。わが道を行くタイプだったり、人のアドバイスを素直に受け入れるタイプだったり。どちらによいかはケース・バイ・ケースのタイプだったり。

未来をデレクション・リーディング

今後は逆に、未来に関するお話です。

「星のデレクション」という独特なリーディングについてです。

宇宙波動エネルギー(仮称)にもとづいて、未来の方向性をリーディングしてお伝えすることを差します。

案外と重要です。

第一に、未来やその方向性が前もってわかれば、心構えや準備ができます。

ことに際して、動揺することが少なくなりますので、心に余裕が生まれます。

それはさらに、どの方向に進んだり、選択されたり、ご判断されたり、チョイスすればいいのか、ことに際して慌てずに考えられるヒントやご参考になり、大きく間違うことを避けやすくなります。

第二に、時代の流れとともにある俗にいう天運にそうために、何をもって成功とするのかにもよりますが、未来やその方向性がわかれば時の流れに乗って成功しやすくなります。

個々人においては、未来はご自身の意志によって自由に道を選べる範囲が広いですが、社会や人類歴史の流れは全体的な総意として表出していくために、案外と「星のデレクション」の方向性にそって動くことが多いのです。

そのため、個々人ではあらがうことがむずかしくなります。

結局、既知のことを「当てる」よりも、選択肢は広いのですが、未来の方向性をリーディングしてお伝えする、いわば人生の「気象予報」といった役割をもつ「星のデレクション」は、案外と重要だといえないでしょうか。

◆One-Point 時の流れを知り、未来を切り開き、成長発展していく、これが一時的には一歩後退があったとしても、重要だと存じます。そのことを可能にしていくのが過去の占星術にはない「星のディレクション」(運勢変化)という新しいノウハウです。

ホロスコープの愉しみ

生まれた瞬間に、その場所からみた宇宙太陽系の星の配置を写しとったものを「ホロスコープ」(出生天球図)と呼びます。

個々人のホロスコープ(出生天球図)は、ベースなので確かに重要です。

ですが、過去だけでなく現在や未来の運勢変化や方向性も重要です。

それを、宇宙波動エネルギーからリーディングしてお伝えするのが、新しいノウハウ「星のデレクション」です。

日々の生活においても、出勤前のテレビ番組や移動中のカーラジオなどの番組で、日中や退社時などの「天気予報」や明日以降の「気象予報」のコーナーが定番となっていることからも、その必要性が推測できます。

ホロスコープを生み出した古代ギリシャのアストロロジー(astrology)ですが、その発祥に大きな役割を果たした古代オリエントのカルデア人の「天体観測」が気象予報と類似でした。

彼らは、東の地平線上に昇る星を観測して、種まきや洪水の時期など季節の到来を告げて、社会の運営や人々の豊かな暮らしなど実生活に役立っていたからです。

「星のデレクション」も類似です。

現代また今後の宝瓶宮時代(Age of Aquarius)の新しいアストロロジーは、宇宙の根幹法則に基づいて宇宙波動エネルギーからデレクション・リーディングを行ない、個々人の運勢変化や人類社会の時代変化などを、理論解釈します。

単なる未来予測とは異なることから、「星のデレクション」です。

宇宙の根幹法則「基本三数」に基づいて、宇宙波動エネルギーをベースに見据えてリーディングをしたものゆえ、一般的な占星術にはない、理論的解釈になっています。

古代ギリシャのアストロロジーでは、星の「順行」のことをデレクション(ダイレクション)と呼んでいました。

「逆行」はレトロ・グラデーション(レトロ・グラデ=R)です。

星は、実際には逆行などすることはなく、地球からの見た目で行ったり来たり途惑っているように見えますので「惑星」と呼ばれます。

ホロスコープでもちいる太陽系の星々は「順行」のみなので、逆行の正体も実はデレクション(ダイレクション)です。

ということから、逆行に見える時期もふくめて宇宙波動エネルギーに基づいて星が指し示す共鳴的な運勢変化や時代変化の方向性を読み解いたものが「星のデレクション」です。

宇宙この世界は、すべての根底に時間プロセスや見えない宇宙波動エネルギーが存在します。

時間には見えなくても時間という名前があるから概念化できますが、宇宙波動エネルギーは一般的ではないために、何か名前をつけておかないと伝えることも概念化もできませんし、ご説明することができません。

なので「宇宙波動エネルギー」(仮称)と呼ぶことにしています。

最先端科学の量子論(量子力学)などを参考に、宇宙波動エネルギーを仮説設定したことで、ホロスコープの謎が星や占星要素の象意とともに解けていきます。

これによって個々人の性質や運勢や未来の方向性などがリーディングできますので便利です。

現代科学の解明とも矛盾しない宇宙この世界の創成プロセスや存在様相もみえてきます。

そうなれば「ホロスコープの愉しみ」が広がっていくのです。

◆One-Point 宇宙太陽系の星の動きや配置を写しとったものがホロスコープです。吉や凶に分けて単純に占断や解釈をしたら、分かりやすくはなりますが、次第に現実生活とはズレてきます。実際に役に立ち、楽しく、未来に希望をもてるものでなければなりません。