New Astrology
in Age of Aquarius

ホロスコープの愉しみ #00

はじめに

ホロスコープの新しい世界のご紹介です。
アストロロジーの理論によって
占いに留まることのない解釈をお伝えいたします。


1.新しいアストロロジーの時代

「ホロスコープの愉しみ」をご紹介してまいります。

占星術には占星術なりに「当たるも八卦、当たらぬも八卦」といった当てもの占いの面白さがあります。

そのような神秘的、今でいうスピリチュアルな占いにひかれて西洋占星術を学んだのですが、社会人になって久しい頃、現実的でない当てもの占いは空虚でいろんな解釈が混迷し、もはや混乱していると感じました。

これは自分には向いていない、学んでも実りが少なく、時間のムダと思いはじめました。

そういった論拠のないオカルトチックなものではなく、実際の仕事や生活に役立ち、適応できる解釈を伴なった現実に根づいた実学としての「占星学」(実際には本来の「アストロロジー」)を本当は求めていたことに気づいたのです。

◆One-Point 学生の頃、「自分とはどんな人間なんだろう」と興味をもち、数ある占いの中で西洋占星術がいちばん自分のことを言い当てていたので選び、学びはじめたのですが、最初は面白くても、知れば知るほど秩序のないデタラメな感じに違和感を覚えるようになったのです。

2.宇宙のつらぬく根幹法則

そんなこんなで社会人になって、しばらく占星術から離れていたのですが、ひょんなことからホロスコープを用いた解説をする必要に迫られました。

そうなると、自分で納得のできる現実的で実際的なホロスコープ解釈を見出さなければ、責任を持ってご紹介できません。

ない知恵を絞って考えました。

宇宙太陽系の星の動きを写しとった「ホロスコープ」です。

それを解釈していくのです。

遠近のある星を地上からの見た目で、人間が勝手につなげた夜空の星座や、本当っぽく古代に創作されたギリシャ神話やローマ神話の中ではなく、結局、現実の宇宙の法則の中に解釈のヒントがあるのではないか。

過去の解釈も一応はご参考にしながら、人間本意の解釈ではなく、宇宙やこの世界はどのような法則によって成り立ち、動いていくのかを一生懸命に追究してみました。

ありました。

12サイン(宮)や12ハウス(室)などによって構成されるホロスコープと宇宙この世界との成り立ちに共通する根幹法則を見つけたのです。

12数(13数)の「数理法則」に展開できるものでした。

それは、光の三原色(色の三原色)に見られるような3数(4数)からなる「基本三数」といった宇宙の根幹法則がベースだったのです。

そこから展開された「数理法則」の12数が宇宙森羅の最小象徴数になっていて、ホロスコープの占星要素の12サイン(宮)や12ハウス(室)にとどまらず、12種類のアスペクトや、12個の代表的なプラネットや占星点(アストロロジカル・ポイント)を形成していたことがわかりました。

詳しくは、後日シェアすることになるでしょう。

そこに地上の現実に実際的に通じる、ホロスコープの「本意」いわゆる本当の象意や基本の象意、さらにはホロスコープ自体の象意構造の成り立を見つけたのです。

ときあたかも、新しい宝瓶宮時代(ほうへいきゅう じだい)へと「宇宙波動エネルギー」が変わり、新たにはじまっていったこともあって、宇宙波動エネルギーとの共鳴関係から、理論的根拠を偶然にも見いだせたとき、「宇宙森羅の最小象徴数」と「ホロスコープ」の12数がピッタリと重なったのです。

そのベースは、宇宙の根幹法則となる「基本三数」でした。

そうなると、そこから面白いようにホロスコープや占星術の謎が解けはじめました。

次は、本来のアストロロジーと、占いに陥った現代占星術の違いについてシェアしてまいりたいと存じます。

◆One-Point すごい内容でした。「基本三数」を適用すると、どんどんと中古の世界の謎が解けていったのです。その内容は、宝瓶宮時代の新しい宇宙観「数理法則とクオリアル・ワールド」にまとめました。もちろん、ホロスコープの謎とインタラクティブに見えはじめたのです。

3.アストロロジーと占星術は異なる

今度は過去にさかのぼって占星術の歴史を調べてみました。

時間がかかったのですが、アストロロジーと占星術は異なることがわかりました。

現代の西洋占星術は、古代ギリシャのアストロロジーのことを「古典占星学」と呼んで紹介していたので、てっきり同じものだと思っていたのです。

ですが、違いました。

詳しいお話はともかく、当時は最先端の科学(学問)だったアストロロジーは、近世になって「疑似科学」いわば迷信とされます。

そのあおりを受けた占星術師であり著名な天文学者のケプラー(1571-1630)は、次のように述べています。

「この愚かな娘の占星術は、一般からは評判のよくない職業に従事して、その利益によって賢いが貧しい母の天文学を養っている」

近代科学の発祥によって、かつてのアストロロジーの理論が科学(学問)としては通用しなくなったため、16世紀に占い稼業に転向したのが古典占星術でした。

ただ、現代の占星術と異なるのは、疑似科学とされながらも、古代ギリシャのアストロロジーの理論を、古いなりに維持していたことです。

◆One-Point 結局、占星術が言っていたことは、ご本人に悪意はなくても西洋占星術を育んだ双魚宮時代らしく勘違いで、有り体に言えばウソでした。これが違和感を感じて学ぶのを途中で辞めた理由の背後にあったようです。

4.理論を捨てた星占い

理論を完全に捨てて、占いに特化していったのは、占術師なら知らない人はいない、現代西洋占星術の父と呼ばれるアラン・レオ(1860-1917)からです。

海王星が発見された1846年以降の19世紀後半に、世界的な近代スピリチュアリズムと呼ばれる「心霊ブーム」が、フォックス姉妹のポルターガイスト現象の大々的な報道で巻き起こった時代のことでした。

現代占星術は結果的に、一部のアストロロジー用語は継続させたものの、科学では解明できない心霊ブームに便乗して、学術的な理論や論拠をともなわない「ホロスコープ占い」へと変わっていった経緯がわかりました。

アラン・レオも、自分のはじめた占いはオカルトチックな秘教占星術(神秘占星術)だと語っているようです。

ショックでした。

要するに、現代の西洋占星術のはじまりは客観的な論拠のないオカルトチック(心霊的、神秘的:スピリチュアル)な占いという告白だったからです。

オカルトやスピリチュアルが、いちがいに悪いわけではありません。

ただ、ホロスコープ・リーディングの場合、客観的な論拠がないと、どこまでが現実的で正しいのかご判断が曖昧模糊として余計に難しくなります。

そのような定見のなさをを避けたかったのです。

信じる/信じないの前近代的な生き方は、もはやしたくないという思いがあったからでしょう。

◆One-Point 正直に書きますと、現代は存じ上げませんが、アランレオが所属した19世紀後半の世界的な心霊ブームの最中に発足した、著名な霊媒師マダム・ブラヴァッキーが率いる神智学協会は、神を科学するという名目の新興宗教団体なので、論拠のないオカルトに流れた信じる/信じないの占いになったのもやむをえないところでしょう。

5.春分点歳差によるプラトン年

なるほどと思いました。

それゆえ、現実的な論拠を求める自分には合わず、西洋占星術を学んでも満足ができなかったことに気がついたのです。

さらに面白いことがわかりました。

歴史を調べていく過程で、春分点歳差の妙に気づいたのです。

古代ギリシャの天文学者であり、数学者のヒッパルコス(BC190頃-BC120頃)は、プラトン年(グレート・イヤー)といった春分点歳差を発見したとされます。

それを12区分したプラトン月(グレート・マンス)が、双魚宮時代(そうぎょきゅう じだい)や宝瓶宮時代(ほうへいきゅう じだい)といった「占星学的な時代区分」を規定していることがわかりました。

そのことによって発見した歴史的事実は、占星学的な時代区分にともなって人類歴史のパラダイムもアストロロジーも、その時代の12サイン(宮)の象意に基づいて進化発展しているということです。

ちなみに、アストロロジー自体は、双魚宮時代の影響圏にあった古代ギリシャ時代に四角いホロスコープとともにはじまっています。

それ以前の白羊宮時代(はくようきゅう じだい)は、メソポタミアに住んでいた古代カルデア人による「天体観測」で、これがアストロロジー発祥のもとになっていました。

◆One-Point 春分点歳差にともなう「春分点」の移動は、ホロスコープ作成ソフトのプログラミングには欠かせません。現代はともかく、遠い過去や未来の歴史的ホロスコープを出力するとき、考慮しておかないと間違ったホロスコープになるためです。

6.希望の宝瓶宮時代

そして、21世紀の今日。

昨今の宝瓶宮時代は、宇宙を空間域として象わす「天王星」の象意に基づいて、新しいアストロロジーの時代ともいうべき次元上昇ともいえる進化発展のときに至っていたことが、天体上の星の動きからも、ホロスコープからも、また幾多の社会の出来事からもリーディングできました。

宝瓶宮時代のはじまりです。

こうなると、希望が見えてきました。

すなわち、論拠のない占いとは一線を画した実学的な宝瓶宮時代の新しいアストロロジーと呼べる、根幹に宇宙的な理論をともなったホロスコープ解釈がはじまる時代に至ったからです。

ボチボチになりますが、そんな「ホロスコープの愉しみ」をシェアしてまいりたいと存じます。

◆One-Point リライトしつつ、ボチボチ続きを転載してまいります。お急ぎのかたは別サイトになりますが、「宝瓶宮占星学」(ミラーサイト)やブログ「宝瓶宮占星学のクオリアルな観点から社会の過去・現在・未来のホロスコープ」の一部の記事をご参照されつつ、お待ちいただけましたら幸甚です。(※いずれも別画面で開きます)